戦記モノ3選☆断捨離を生き残った本たち☆
断捨離を生き残った本たちの第3弾! これでおしまい!!
中学の頃にジョン・トーランドのバルジ大作戦を読んで以来、
すっかり戦記マニアになりました。
別にナチスの信奉者というわけではないのであしからず…
純粋に軍事オタクです。
ナチスドイツの主な戦域は、東部戦線・アフリカ戦線・西部戦線という事になります。
それぞれの戦線のおすすめ本ですね。
①スターリングラード アントニー・ビーヴァー著
独ソ戦は、 動員された兵数・戦われた戦域・凄惨さ
どれをとっても、それ以前の戦いに比べ圧倒的な規模の戦いです。
本書は、バルバロッサ作戦の発動から書き起こし、
第六軍の壊滅に至る過程が綿密に描かれています。
パウル・カレルのバルバロッサ作戦や焦土作戦も
独ソ戦の戦史としては有名なのですが、戦争犯罪の部分については割愛されています。
まあ、カレルにすれば、大戦を生き残ったドイツ人に、
物量に負けたけど、頑張ったんだよ!だから君たちも!ってメッセージなんでしょう。
でも、ドイツ国防軍の影の部分にも触れた本書に軍配が上がります。
バルバロッサ作戦の失敗で勝ちを失ったナチスドイツの
負けが決定したのがこの戦でしょう。
以降、マンシュタインやモーデル(ヒトラーの火消し役)の活躍もあるのですが、
やはり大勢を覆すには至りません。
その意味でもやはりスターリングラードですね。
②砂漠のキツネ パウル・カレル著
カレルの作品の中では一番好きですね。
戦争なんだから悲惨であることは間違いないんだけど、
あまりそれを意識させない本ですかね?
著者の感情移入があるので、それに乗っかって楽しめればいいんでしょう。
西部戦線では戦果は上げたけど、あの我儘っぷりが目に付きました。
アフリカ戦線で数個師団を束ねる方面軍司令になって、水を得た魚状態です。
その後フランスに派遣されるんだけど、結局最後はあんなことになってしまいました。
簡単な挿絵が随所にあり分かりやすい作本になっています。
実録モノ戦記ではなく、戦記小説と思って読むといいです。
③電撃戦 レン・デイトン著
これは1940年5月のドイツ軍のフランス侵攻の物語ですね。
ドイツ国防軍が最も成功させた戦役のひとつ。
前戦役の塹壕戦に固執し(マジノ線)、
シェリーフェン作戦への対応策に終始したフランス軍の大ポカでしょうね。
ヒトラーがマンシュタイン案を採用したのが、(たまたまかもしれないけど)
見事にはまって、電撃戦を確立した感じかな?
カンナエに比肩する(ある意味)包囲戦術とも見えます。(規模が違うけど)
挿絵風に当時使われた兵器の記載があるのでマニアにはうれしい限りです。
戦記物をワクワクして読んでた昔が懐かしいなあ…🐪