シニアにおすすめ漢方3選☆常備薬編☆
こんにちは、キャメル🐪です。
今日は昔取った杵柄(きねづか)漢方の話です。
自分ではいくつか使ってるんだけど、
その中から、シニアにおすすめなものを3処方選んでみました。
筋肉痛・イライラ・夏バテ
漢方薬は能書を見ただけじゃあ分からないです。
例えば、葛根湯の能書ををみて、
風邪って書いてあるから風邪ひいたらこれ飲もう…みたいな感じ
たまたまそれでよくなる人はいますけどね…
能書に風邪と書いてある漢方は何種類もあって、
症状に合わせて使い分けるのが正しいやり方です。
葛根湯だと、悪寒・発熱が基本症状です。
あと無汗と胃腸症状がない場合。
自汗(汗をかいている状態)だと発汗しすぎて良くない事があるし、
吐き気とかあると症状がひどくなる場合があるのでお勧めできません。
詳しく書くときりがないからこれくらいにしておきます。
漢方は漢方なりの診断基準があるので、それに従う方がいいですね。
本で勉強するのもいいけど、経験も大切です。
かつての職場の同僚たちの話です。
何故か漢方にに自信があるんです。
というより負けたくないんですね。30年以上漢方を扱ってきた俺に対して…
自分と家族数名の使用経験。
あとは雑誌や本で読んだだけ…
なんで俺に適うって思うんでしょうかね?
それくらいの知識や経験! 漢方に興味がある一般人レベルです。
白いおべべ着せてもらって専門家ぶってても気を付けた方がいいですね。
前置きが長くなりました。
自分ではいくつか自宅に置いてあって、適宜使っているのですが、
その中から比較的使いやすいものを選んでみました。
病院に行くほどでもないけど、
日常でのちょっとした心身の不調で使えそうなものです。
①芍薬甘草湯
「ああ!知ってるよ。こむら返りの薬だろう」って聞こえてきそうですね。
これ、こむら返りの専門薬じゃないんですよ。
筋肉が引きつって痛みがあれば、ふくろはぎに限りません。
ただし、慢性の痛みや鈍痛には効きにくいです。
意外に思うかもしれないけど、胃痛や腹痛にも使います。
大正漢方胃腸薬にも配合されています。
判断がつきにくければ、とりあえず使って面白くなければやめる!
あと、対症療法なので、頻繁に飲むようだったら原因の究明が先ですね。
漢方は食感・食前の服用って書いてあるけど、
定期服用より頓服で使うのがおススメ。
即効性があって数時間効果が持続します。
就寝時のこむら返りだと就寝前の服用でかなり予防できるので、
そんな使い方もできます。
注意点は多飲しない事です。
甘草が多く入っているのでむくみの原因になったりします。
これ結構注意事項があるので、持病のある方は専門家にご相談を…
②抑肝散
「これも知ってるよ! 痴呆症の薬」って言われそうですね。
作用機序をイメージすると、アリセプトよりメマリー。
脳神経の過興奮を抑えるって感じですかね。
自分はもっと幅広く使えると思ってます。
いうなれば漢方の精神安定剤です。
イライラ・興奮 そんな時に飲むといいです。
即効性があるんだけど、ベンゾジアゼピン系みたいには効きません。
ベンゾの常用者はいっぺんに離脱しようとするとしんどいです。
日常生活で、しょっちゅうイライラする・怒りっぽい…
みたいな人がとりあえず抑肝散で落ち着かせるみたいな使い方です。
怒ると心身ともに消耗するし、後悔するし、
周りも不愉快にさせる。いいことないでしょう!?
効き味は穏やかなので、慣らしていくとだんだん良さが分かってきます。
眠気や脱力感もないのでいいですよ。
注意点が一つ! 胃弱の方は気を付けて!
主成分の釣藤鈎(チョウトウコウ)が胃に負担をかけやすいです。
心配な人は抑肝散加陳皮半夏って類似処方があるのでそちらがおススメ
抑肝散に胃薬 陳皮(健胃)と半夏(鎮吐)を加えてあります。
③補中益気湯
「これ!夏バテの薬だろう!!」って…
この時期だとそうですかね?
他にも色々と使えるんだけどね…
いくつか類似処方があるけど、まあ、これでいいんじゃないって思います。
朝、これとリポビタンDを一緒に飲むと昼まで元気に過ごせます。
リポビタンD:ビタミン・カフェイン入り飲料です。(笑)
敏感な人が夜飲むと、興奮して眠れなくなることがあるので要注意
それと、この薬は基本「補気」です。
だるまストーブの下から空気を送って薪を燃やすってイメージしてください。
薪がないと燃えません。
薪の貯えがない人は、十全大補等など補血作用のあるものが選択肢になります。
以上、ざっくりですが、
自宅でちょっとしたとき使いやすい漢方3選でした。
使いやすいといっても薬は薬
迷ったら、漢方の専門家に相談するのがいいでしょう。
最近は通販でも相談窓口があります。一考の余地があるかもしれません。
それではまた・・・🐪